今回は、2025年6月末以降に開始した日本高配当株投資について振り返りたいと思います。
日本高配当株を始めた理由について
当初はインデックス投資信者で、全ての資金をS&P500に集中投資する予定でした。しかしここ数年は日経平均のパフォーマンスも堅調で、分散の観点から日本株を持つのも悪くないと考え直しました。さらに、以下のような理由から日本高配当株投資を始めることにしました。
<日本高配当株を始めた理由>
- S&P500との分散効果を狙うため
- 日本のインフレ進行に伴い、株価・配当金の長期的な上昇が期待できるため
- 政策金利の上昇が見込まれ、金融セクター株の成長に期待できるため
- インカムゲイン(配当収入)の魅力
- 単純に個別株投資そのものが面白そうだと感じたため
日本高配当株の投資方針
投資資金4,000万円のうち、半分を新NISAを含むS&P500へ、残り半分を日本高配当株へ短期間で投資する方針としました。そのため、日本株には2,000万円を10~20社に分散投資する形を選びました。
銘柄選定については、配当太郎氏の著書『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』と『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』を参考にしました。どちらも日本高配当株投資の入門書として非常に読みやすく、これから始める方におすすめです。
購入を進める中で、最終的に以下のような投資方針を固めました。なお、検討過程や購入判断については、その都度ChatGPTにも相談しながら進めています。
<日本高配当株の投資方針>
- 1銘柄あたりの投資金額は上限200万円
- 初回購入は1銘柄あたり約100万円を目安
- 含み損が▲5%に達した場合はナンピン買いで平均取得単価を下げる
- 配当利回りは3.5~4.0%を中心に選定し、リスクの高い高利回り銘柄は除外
- 一時的な株価上昇によるキャピタルゲインは狙わず、長期的な配当収入を重視
- 上限を大きく超えた場合はリバランスを行い、全体の評価額を均等化
現在の日本高配当株のポートフォリオ
2025年6月末から集中的に日本高配当株を購入し始め、2025年9月2日時点で保有銘柄は合計15銘柄、評価額は2,000万円強となっています。購入タイミングにも恵まれたこともあり、現時点での評価損益は+178万円、利回りも10%弱と非常に好調な状況です。
以下は2025年9月2日時点のポートフォリオと運用状況です。伊藤忠商事やジャパン・ホテル・リートを除けば、いずれも配当利回りは概ね3~4%台で揃っており、税引前の年間配当額はおよそ70万円を見込んでいます。
<日本高配当株のポートフォリオ>

なお、東京海上ホールディングスを除き、他の銘柄はすべて初回購入のみで追加投資はしていません。東京海上ホールディングスについては、初回200株購入後に株価が5%下落したため、事前に定めていた方針に基づき100株を追加購入し、平均取得単価を引き下げました。その結果、現在は同銘柄も含み益に転じており、ルール通りに行動できた点は大きな成果だと感じています。
日本高配当株投資を始めて3カ月間で感じたこと
現在の保有銘柄は15社となりました。この3カ月間ほぼ毎日株価の値動きを追った結果、セクターごとに特徴があると実感しています。今後は新規銘柄の追加は基本的に行わず、1銘柄あたりの保有額が200万円程度になるよう、タイミングを見ながら買い増しを進めていきたいと考えています。
<銀行銘柄>
三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、三井住友トラスト・ホールディングスの3社を購入しました。2025年9月2日時点で日本の利上げはまだ実施されていませんが、将来的な利上げ期待が株価に織り込まれつつあるためか、いずれも含み益が大きく伸びています。日経平均の上昇に連動して株価が動く面もあり、今後は配当金に加えてキャピタルゲインにも期待しています。
<保険銘柄>
第一生命ホールディングスや東京海上ホールディングスといった保険株はボラティリティが大きく、値動きに慣れる必要があると感じました。ただし、利上げの恩恵を受けやすい点では銀行株と共通しており、今後もキャピタルゲインに期待しています。
<商社銘柄>
現時点で最も含み益が大きいのは商社株です。特に三菱商事は購入後に株価が23%以上上昇し、全銘柄の中で最大の含み益を記録しています。伊藤忠商事は当初、配当率の低さから見送っていましたが、やはり商社株は三菱と伊藤忠の2社は外せないと考え、7月末に購入しました。今後の増配にも期待し、最低でも配当利回り3%を超えてほしいところです。
<通信銘柄>
NTTとKDDIを保有しています。不況に強いディフェンシブ株と言われる通り、値動きは安定的ですが、他セクターが大きく上昇している局面では正直物足りなさも感じます。ただ、好況時に反応が鈍い分、不況時には安定感を発揮するセクターと割り切っています。
<不動産銘柄(住宅メーカー)>
不動産セクターでは積水ハウスを保有しています。当初は値動きが安定性に欠ける印象から候補外にしていましたが、高配当の魅力とセクター分散の観点から購入しました。直近購入したジャパン・ホテル・リートを除けば、現時点では含み益が最も少ない銘柄ですが、長期的に期待しています。
<自動車銘柄>
自動車株ではトヨタ自動車のみを保有。世界有数の大企業であり高配当も魅力的です。直近ではトランプ関税が想定より低かったことから株価が上昇しました。現状はトヨタ一本で十分と考えています。
<食品銘柄(タバコ)>
高配当株として外せないJTも保有しています。REITを除けば最も配当利回りが高く、含み益も順調に出ている優秀な銘柄です。定期的に増配している点も魅力で、今後優先的に買い増ししたいと考えています。
<REIT>
セクター分散の一環としてジャパン・ホテル・リート投資法人を購入しました。高値圏での購入でしたが、それでも分配金利回りが5.5%超と魅力的です。円安と訪日客増加の追い風を受け、当面はキャピタルゲインにも期待しています。
<その他金融業(リース業)>
オリックスと三菱HCキャピタルを保有しています。いずれも日本の高配当株投資で定番といえる企業で、信頼性と高配当が魅力です。実際の値動きは銀行株と似た傾向を感じますが、まだ十分な分析ができていないため、今後は企業研究を深めていきたいです。
今後の日本高配当株との付き合い方
日本高配当株に取り組み始めてから約3カ月が経ちました。S&P500と比べると全体的にボラティリティが高く、どうしても毎日の株価推移が気になります。ただ、必ずしも値動きの大きさがマイナスというわけではなく、平日9:00~15:30の間はSBI証券アプリを開いて株価をチェックするのが日課となり、その変動を楽しめている部分もあります。
意外な副次効果として、長年続けていたソシャゲ課金をやめるきっかけになったのも大きな変化でした。ガチャでSSRを引くよりも、アプリの口座管理画面で評価損益が10万円単位で動く方がテンションが上がることに気づいたのです。今後はソシャゲに充てていた資金も投資に回すことで、さらに資産形成が加速すると考えています。
2025年9月時点で日本高配当株の投資額は総額2,000万円を超えました。今後は買い増しのペースを落とし、前述の投資方針に沿って株価が大きく下落したタイミングでナンピン買いを行い、長期的に総額3,000万円を目標にしていくつもりです。
その一方で、当面はS&P500(VOO)の定期的な買い増しを優先し、インデックス投資と日本株投資をバランスよく進めていこうと考えています。
おわりに
日本高配当株投資は始めてまだ数カ月ですが、日々の値動きを楽しみつつ着実に配当を積み上げていけるのは大きな魅力だと感じています。今後もルールに沿った投資を続けながら、長期的な資産形成につなげていきたいと思います。
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